照射距離算定方法

近年、多くのスペック虚偽の粗悪な製品が多く出回っています。そのような粗悪な製品を排除するための規格が、米国「ANSI/NEMA FL1-2009規格」です。

しかし、「ANSI/NEMA FL1-2009規格」はメーカーによる自己成績証明書が認められているため、虚偽数値の成績証明書が多く発行されています。不正を無くすために、公正な第三者の検査機関へ試験依頼が必要です。

レイギアーズでは、第三者検査機関にて試験を行い、測定成績書を本ページにて公開しております。

  • 試験依頼機関例:旭光通商株式会社
  • 米国「ANSI/NEMA FL1-2009規格」は、照射された光が0.25(lx)ルクスの明るさで到達する距離を照射距離と定義されています。0.25(lx)ルクスとは、澄み切った夜の満月の明るさと言われています。

近年の入札仕様書では、誤った光度(cd)が見受けられます。
是非この機会に、正しい光度(cd)の確認方法を参考にしていただけると幸いです。

光度と照射距離の計算方法

計算方法は、照度計で10m距離のルクス(lx)測定します。
次にカンデラ(cd)を計算式で求め、最後に計算式で照射距離(m)を算出します。

照射距離の計算方法
照度測定

光源から”2m/10m/30m”いずれかの距離に設置した照度計に向け照射し、照度計によりルクスを測定します。

※2mでは計測不能となりますので10m計測が必要です。

例:10m距離計測、103,000(lx)

照射距離の計算方法
10m照度測定結果から、光度(cd)カンデラを計算式で求めます

光度(cd)=照度(lx)×距離の二乗

例:103,000(lx)×10(m)×10(m)=
10,300,000(cd)

照射距離の計算方法
カンデラから照射距離を計算式で求めます

照射距離=√(カンデラ÷0.25)

例:√(10,300,000÷0.25)=6,419(m)

※電卓で(10,300,000÷0.25)を計算すると、41,200,000となります。
次に電卓の平方根ルート(√)を押すことで照射距離が求められます。
=6418.72m

TSUKUYOMIは照度変化が少なく、
安定した光を保ちます。

上記の通り正しく計測をしたとしても、初灯の一番明るい瞬間で評価されることも少なくありません。近年出回っている粗悪な製品の多くは、時間の変化と共に照度が下がってしまいます。

TSUKIYOMIは照度変化が少なく、安定した光を仕様書の点灯時間まで使用が可能です。

TSUKUYOMI 9(vr.2)

TSUKUYOMI 9(vr.2)の照度変化グラフ

TSUKUYOMI 9は、点灯開始直後のおよそ2分ほど、スペックを超える強襲光を照射します。強襲光がおさまった時点の照射距離がおよそ1,100mとなります。

戦術用途では、消灯状態からの初点灯が対象人物に最大の効果を与える重要な役割となります。ストロボや可視光の初点灯効果を最大まで高めています。

TSUKUYOMI 55(vr.2)

TSUKUYOMI 55(vr.2)の照度変化グラフ

TSUKUYOMI 55は、点灯開始直後から消灯するまでの間、安定した驚異的な光を照射し続けます。点灯直後の照射距離はおよそ6,400mほどとなり、いつどんな場面でも信頼の光が作戦達成に貢献します。

後方から前線の援護をおこなったり、防衛場面では対象人物を停止させ近づけさせない効果も発揮します。

TSUKUYOMIシリーズの測定成績書が
ダウンロードできます